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2013年 09月 05日
トラブルが解決したときほど、すがすがしい瞬間はないのではないでしょうか。 本書もそんな、トラブル解決のお話です。 犬のハリーはお風呂がだいきらい。 お風呂にお湯を入れる音が聞こえてきたある日、ハリーはブラシをくわえて逃げ出します。 道路工事をしているところや、鉄道線路の橋の上、石炭トラックの滑り台で遊んでまっくろけになり、くろいぶちのある白い犬なのに、しろいぶちのある黒い犬になってしまいます。 お腹も減ったし、家に帰るのですが、家の人たちはハリーだと気づいてくれません。知っている芸当をやってみせますが、「なんだか ハリーみたいだけど、これはハリーじゃないよ」と首を振られてしまいます。 ハリーはがっかりしますが、庭に埋めたブラシを探し出して、家の中に駆け込みます。お風呂に入れてもらうのです。お風呂に入れてもらったら、元の姿に戻り、家の人たちはやっとハリーだと気づいてくれました…とさ。 さて、トラブルが発生したときほど、器の大きさを試されることはありません。犬にとっては、飼い主に自分だと気づいてもらえず、家に入れてもらえないかもしれないなんて、生命存続の危機以外のなにものでもありません。そんな緊急事態にも、ハリーは慌てず、自分を認知してもらおうと持てる芸当をすべてやってのけ、それでもだめだと分かると、大嫌いなお風呂に入れてくれと、ちんちんまでしてみせるという捨て身の態度。この目的のためには手段を選ばない姿勢、見習いたいところです。 だからこそ、ラストの「じぶんのうちって なんて いいんでしょう」ってフレーズが効いているわけです。 わたしがトラブルを起こすときと言えば、それはもっぱら車関係です。 娘の幼稚園の送り迎えのために始めた運転もそろそろ9か月になりますが、決まったルート以外は断固、走らないことにしています。 先日、それでも少しは慣れてきたので、初めての八百屋に行ってみたところ、帰り道で道を曲がり損ねて初めて運転するルートに行ってしまいました。ハイウェイとまではいかないけれど、周りの車は時速80キロくらいは平気で出しているような道です。 幸い、少し離れたショッピングモールでUターンでき、無事に帰ってこられたのですが、そのすがすがしさと言ったら!ハリーの気持ちがよくわかるというものです。駐車場に車を停めて、「自分の家ってなんでいいんだろう」とつぶやいたことは言うまでもありません。 しかし、よく考えればハリーもわたしも、自分でトラブルを起こして自分で解決し、すがすがしがっているというマッチポンプ状態なのでした…。ま、人の人生なんて、たいていそんなものですよね。そんな人生の悲哀を垣間見ることもできる一冊です。あ、そんな狙いはないですか。そうですか。 ところで、『アンガスとあひる』でも思ったのですが、本書にしろ、『アンガス~』にしろ、犬が犬として描かれています。ほかの動物では、擬人化されたりして、なかなかこうはいかなそうです。それだけ、人と犬の関係が密だということの表れでしょうか。 飼い主に、なんとか自分だとわかってもらおうと、自分の持ちネタの宙返りや、しんだまねをするハリーが、とってもかわいいです。 どろんこハリー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
by ehonblog
| 2013-09-05 21:48
| 2歳8か月
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