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2013年 10月 24日
たまには育児書の紹介などを…。 8月に娘の幼稚園で造形展がありました。子供の絵や工作の展覧会です。 子供の描く絵なんて…と、あまり興味を持っていなかったのですが、行ってみてびっくり! 娘のクラス(2-3歳児クラス)の子供たちのは、まあ殴り書きのレベルなのですが、4-5歳児の子供たちの絵の魅力的だったこと。どの子も、のびのび、いきいきとした絵を描いてて、そのどれもが額に入れて飾りたいくらいのかわいらしさ。先生方のご尽力もあって、普通の美術館に行くよりも、ずっと楽しめました。 娘も4歳くらいになったらこんな絵を描けるようになるんだーと思ったら楽しみでたまりません。 そこで俄然はりきって、初めて、子供の絵について調べたところ…。 なんと、幼児への絵の指導法としては、大人が絵(形)を描いてあげてはいけないというのが鉄則らしいのでした。衝撃です。というのは、ちょっと絵がうまいのでは…と自負のあるわたし。娘用に買ったスケッチブックに、請われるまま得意気に絵を描いてやっていたのです。パパやママの顔や、娘の顔。アンパンマンやバイキンマンなどなど。夫が、「ママは絵がうまいね~」なんておだてるものだからますます。 そりゃあ、娘も「かいてかいて~」と言うようになります…。が、「かいて、かいて」と言って、自分で描かない子供は、実は親があまり早くに形を描いてしまったために、自信をなくしているのだとか。 それで、慌てて買った本書。 1歳から9歳までの子供の絵の段階的な成長と、各年齢でのお絵描きのポイントなどがわかりやすく書かれています。本書によれば、たとえば、2歳前半では、指先でつまむということができるようになるため、閉じた丸が描けるようになる、2歳後半では、描いた絵に意味づけができるようになるということです。 写真は、造形展に展示された2歳半のときの娘の絵で、「ママとせんせい、まてまてしてる~」という絵です。なるほど、きちんと丸が閉じられて意味がつけられています。 本書の主旨をざっくりと説明すると(本当にざっくりですが)、言葉も体の動きも、段階を追って成長していくのに、絵だけは初めから形が描けると考えるのはおかしい、絵も段階を追って成長していくものだ、という内容になっています。それで、無理やり形を教え込まれた子供の絵は、成長が歪んでしまうと警告しています。 なるほど…。 子供の名前をつけるとき、文学・美術・音楽のいずれかの意味の入っている名前にしたいなと思ったほど、絵への思い入れは強いわたし。自分も絵を描くのが好きだし、娘と一緒に絵が描けたりしたら楽しいだろうな、と思っていました。それなのに、無自覚に子供の絵の成長を歪めてしまうところでしたわ。。 まあ、絵が本当にうまくなるかどうかは才能のありなしにかかわるところなのでしょうが、自然な成長を阻んでしまうことだけは避けたいところです。 とはいえ、幼稚園が始まってからすっかり安心して、娘に絵を教えよう!なんて使命感を忘れていたのが、かえって良かったみたいで(?)、幼稚園で、娘は造形活動をとても楽しんでいるようです。 最近では、顔から手足が生える頭部人間の絵も描くようになり、「これって3歳台から出る絵ってなってるけど~!ちょっと早くない!」なんて、親バカ度を上げるのにも貢献してくれる一冊です。 子どもの絵をダメにしていませんか
by ehonblog
| 2013-10-24 08:17
| 育児書
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