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2013年 12月 09日
オーストラリアに棲息する動物のうち、コアラとカンガルーは、もう一生分見ましたが、ずっと見たかった動物が…。 それは、5セント硬貨にも描かれているEchidna、ハリモグラです。先日、娘の誕生日イベント第一弾として行ったFeatherdale wild life parkで、見ることができました。カモノハシと同じ単孔類です。単孔類って、卵も排泄物もすべてひとつの穴から排出されるという実に合理的な(?)生き物です。 主食はアリで、アリやシロアリを食べるのに適した口の形状をしています。男女の区別は見た目ではわからず、血液検査をしないと判別不明だとか。そして、卵から生まれる哺乳類。不思議な生き物もいるものです。 本日の一冊『ぐりとぐらとくるりくら』にも、不思議な動物”くるりくら”が。 おひさまが部屋いっぱいに入ってくる春の日、のねずみのぐりとぐらは、サラダとサンドイッチをどっさり持って、はらっぱにでかけます。すると、手の長いうさぎ(くるりくら)が、木の上に座っています。くるりくらは、長い手を活かして、木の上からたんぽぽの葉を食べたり、木登りしたり。ついには、雲を集めてボートを作り、長い手をオール替わりにして、空を一回り。 この生き物なに…?と思っていたら、くるりくらのお母さんもくるりくらの長い手を見てびっくり。くるりくらは、おまじない体操をして、手長うさぎになったのでした。いち、に、さん、し、と体操をしてみせると元のうさぎに戻ります。ぐりとぐらは、かごを持って家に帰りましたとさ。めでたしめでたし。 なるほど、うさぎといえば、トリックスターの代表。 くるりくらも、イナバの白兎の時代から日本に存在する正統派「いたずらうさぎ」の系譜に、確かに連らなっています。とはいえ、「カチカチ山」のウサギのように、タヌキを泥船に乗せたり、おじいさんに婆汁を食わせたりといった、殺人級の悪事を働くわけでもなく、いたずらもぐりとぐらの帽子をひっぱったりする程度。かわいいです。 ですが、くるりくらは「とびたい はねたい おどりたい」という止むに止まれぬ衝動(?)を抱えています。そして、その衝動は、「はるかぜ そよかぜ ぐりと ぐら とびたい はねたい おどりたい」と、ぐりとぐらにも伝染します。やがて三匹は、木登りをし、ついには空を飛ぶと欲望はどんどんエスカレートしていくわけですが、くるりくらのお母さんに地面に下されます。そして、「とびたい はねたい おどりたいときは なわとびがいちばんよ」と縄跳びを渡され、ぐりとぐらは縄跳びで家に帰ることになります。 このエスカレートしていく感じと、その衝動を抑えるための縄跳びという解決策が、欲望の防衛機制のようで興味深いです。そして、その解決策を提示するのが母親であるというのも…。 くるりくらと一緒に空への冒険へ乗り出したぐりとぐらが、案外すぐに地上に降りてしまったのが、残念な気がしますが、人は常に現実と折り合いをつけて生きているもの。そして、現実をまっとうに生きる術を提示するのは、常に母親なのかもしれませんな。 そして、せっかく「手長うさぎ」というキャラを創出したのに、おまじない体操の結果だったという説明があるのも残念。でも、これは絵本なので、原因→結果があるという安心感は必要なのでしょうね。異形のものを異形のまま扱うことに耐えるというのは、異形であることに理由がないことに耐えるというのは、子供がもう少し大きくなってから考えればいいことでしょうか。 さて、一生分見たとはいえ、シドニーの町中にコアラやカンガルーがいるわけではありません。もちろん、動物園で見ます。オーストラリアというと、道端にカンガルーがいるようなイメージですがそうでもなく、わたしが一番初めにカンガルーに出会ったのはスーパー。精肉コーナーのroo meatです、ってカンガルーの肉ですよ…。どの程度、一般的に食べられているのかは不明ですけどね。 …と、なんとなくブラックにまとまってしまったので、最後にコアラの写真を追加してみます。木の上で寝てばっかりのコアラですが、たまに活発に地面を歩き回っているときがあってかわいいです。 ガニ股で。 ぐりとぐらとくるりくら (こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本)
by ehonblog
| 2013-12-09 21:23
| 2歳7か月以前~
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