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2017年 11月 01日
こどものころ、ピアノほど嫌いなものはなかった。 音符を読んで鍵盤で弾き、スラスラ弾けるようになるまで練習し、5回練習しろと母に数を数えるためのマッチ棒を置かれ(一回弾いたらマッチを右から左に移動する)、弾けるようになったら暗譜し、暗譜できたらまた別の曲で同じことの繰り返し。 地道すぎる。なんのクリエイティビティもない。ピアノで音楽を表現するレベルに至らないから、ただもう苦痛なだけである。そして、マッシュルームカットの眼鏡のピアノの先生は、愛想がなくてにこりともしない。うまく弾けないと嫌味をいう。 だいたい、あの黒くて巨大な、女の子の家にはたいていあって、白いレースの、観音開きのファンシーなカバーなんてかけてあるピアノは、インテリア的にもNGでしかない。あんなものがリビングに置かれるなんてぞっとしない。 だから、こどもに習い事をさせようと思ったとき、ピアノという選択肢はまったくなかったのだが、なんの因果か、ピアノが家にくることになった。しかも、姉とわたしが使って、いまは実家で父の書類置き場(?)と化している40歳くらいのピアノである。 ピアノの修理屋さんに見積もりを依頼したら、状態も悪くなく、中古ピアノを買うよりは安い程度の金額で修理とクリーニング、および調律をしてくれるという。それで、ピアノを迎えるべく、家の中を見回し、どうやらここにおくよりほかあるまいという場所が見つかった。 ピアノがくると決まると、なぜかわくわくしてきた。この心境は、ペットか、孫か、あるいは嫁でもくるかのような気分である。なにか新しい生活が始まりそうな気分なんである。 それで、いまでも娘のエレクトーンの前に立つと、なぜか指が勝手に動き、メロディに合わせて左手も勝手にバタバタと伴奏を弾いてしまう、トリルを駆使した謎の音楽がなんなのかYoutubeで調べてみたら、それはソナチネアルバムの曲だった。そのうちの何曲かを耳と指が憶えていて、ところどころ怪しいながらも、いまでも勝手に指が動く。 なるほど、ピアノというのは一度弾くと、40年近くたっても憶えているものなのだ。早速、当時使っていた楽譜を買ってみたくなって、ブルグミュラーの楽譜を買う。が、何年も楽譜なんて見ていないので、高いラなんてドから数えなければわからない。 へー、低学年のとき、こんな曲弾いてたんだ~、へたくそだったけど意外と頑張ってたんだなーとむかしの自分を思い出して感心する。それにしても、いつも友達と外で遊んでいた気がするけど、一体いつ練習していたんだろうか。あ、練習してなかったからへたくそだったんだろうなどといろいろ考え、日曜の昼間、昼ごはんも作らんとアラベスク、タランテラ、別れ、など当時好きだった曲を練習する。 どうしてもうまく弾けないところを、部分練習する。自慢じゃないが、自分から進んで部分練習などしたのは、生まれて初めてかもしれない。そして、練習をしているあいだに夫が黙ってヤキソバを作ってくれる。ヤキソバを食べたあともまた練習である。 練習をしなくちゃいけないときはやりたくなかったのに、練習しなくていいときはやりたくなるのだから不思議である。きっと、ソナチネの楽譜も買う。記憶で弾いているあやふやなところを、楽譜を見て弾けばもっとマシになるはずである。 ピアノは昨日、無事に実家から搬出され、ピカピカにしてもらうべく工場へ向かった。わたしはピアノをものにできなかったけれど、娘がそれなりに弾いてくれ、さらにわたしのボケ防止に役立つとなれば、うちの両親もピアノを買った甲斐があるというものだろう。 いつのまにかピアノがくるのがすごく楽しみになって、ピアノがくる前に、リビングにアクセントクロスでも貼ろうかと考え中である。
by ehonblog
| 2017-11-01 15:30
| ピアノ
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